価格変動リスクとレバレッジリスクへの対策
Posted by nobu on 8月 20, 2019
仮想通貨は世界中から注目されている時代の寵児でもあり、その将来性の見通しは明るいといえるでしょう。一方で、仮想通貨はボラティリティが激しいなど危険な投資対象でもあり、儲かることもあれば大損することもあります。
この記事ではその注意すべきポイントと対策を解説していますので、ぜひ読んでみてください。
価格変動リスクに注意する
仮想通貨取引で気を付けておきたいポイントの一つは、ボラティリティが激しいことです。ボラティリティとは価格変動のことですが、仮想通貨はFXや株式に比べて価格の変動幅が激しく、一定期間に10%も上下することさえあります。
FXでは急落しても2%が底ですから、それを考えると変動幅がかなり大きいことが分かるでしょう。
そのため、上手くトレンドに乗れば利益が出せますが、エントリーポイントを間違えると逆に大損してしまう可能性があり、これに注意しなければなりません。どうすればいいでしょうか。
価格変動リスクへの対策
仮想通貨における価格変動リスクへの対策としては、ローソク足をはじめ移動平均線やボリンジャーバンドなどテクニカル指標を使って相場を分析し、急激な値上がりをしている時はトレードをしないことです。
値上がり自体は歓迎すべく現象で、買い注文を出す絶好の機会だと思うかもしれませんが、急激な値上がりが起きている時は、すぐに頭打ちになって反転急落する可能性が高く、迂闊に買い建てするのは危険なのです。
万が一、エントリー直後に上昇が止まり急落したら、大きな含み損を抱えてしまうことになるでしょう。そのため、価格が急上昇しているときは、はやる気持ちを抑えてエントリーを控えてください。
むしろ、トレンドの転換点をテクニカル指標で予測し、相場が反転し始めたときにポジションしましょう。
レバレッジ取引を行うとき
仮想通貨でレバレッジ取引をする場合も、細心の注意が必要です。レバレッジは取引所に預ける証拠金(取引に必要な担保のようなもの)以上の金額を取引できる制度のことですが、大当たりすることもあれば大損することもあるという、両刃の剣のような危うさがあります。
例えば、レバレッジ25倍の設定で100万円分を取引する場合、証拠金は40000円です。この状態から価格が10万円上昇すると10万円の利益ですが、逆に価格が10万円下落すると、含み損は10万-4万=6万となり、深刻な大赤字となります。
もっとも、それぞれの取引所ではロスカットシステムが導入されており、損失が一定水準に達した場合は強制決済されてそれ以上の損失拡大を防ぐことができます。
ただそれを差し引いても、レバレッジ取引では価格が予想と反対方向へ動いたときに大損する可能性が高いことに変わりはないので、気を付ける必要があります。
レバレッジリスクへの対策
仮想通貨におけるレバレッジ取引は、通常の取引とは異なり手数料がかかります。
しかも保有期間が長く取引金額が大きい場合は手数料負担が膨大になり、大勝ちした時は許容できても、予想と反対方向へチャートが動いた時は大損に拍車をかけることになるので、なるべく手数料がかからないような取引を行うことです。
その方法は、取引金額を低めにして、ポジション保有期間を短くすることです。小規模な短期取引なら手数料を最小限に抑えることができ、レバレッジ取引に失敗した場合の損失を少なくすることができます。
もちろん、取引自体に勝つことも重要です。その方法としては、トレンド系やオシレーター系などテクニカル指標を使ったチャート分析と、ファンダメンタルズ分析を徹底的に行うことでしょう。
レバレッジ取引は通常の取引より負けられない戦いになるので、チャート分析とファンダメンタルズ分析は絶対に欠かせません。